CRCK/LCKSの「パパパ!」
2017年発売のEP「Lighter」収録。
CDなのにEPってどういうこっちゃ?と思って調べてみたらば、シングルとミニアルバムの中間みたいなような意味合いで使われることがある言葉だそうですね。
無知でお恥ずかしいっ!
ボーカル・キーボード担当は、東京芸大出身、ビックバンドのdCprGにも所属している小田朋美さん。(この曲の作詞・作曲を担当)
ベースは2017年3月までは先日紹介したものんくるの角田隆太さん、後任としてこちらも以前紹介した元カラスは真っ白の越智俊介さん。
ギターはバークリー音大に授業料全額免除で留学し国内外で活躍している井上銘さん。
ドラムは東京芸大を首席で卒業しテイラー・マクファーリンの単独来日公演のドラマーにも抜擢された石若駿さん。(ちなみに坂道アポロンのドラムも担当していらっしゃる!)
サックス、その他を担当するリーダーは、バークリー音楽院を首席卒業された小西遼さん。
ってなんだなんだ、この豪華すぎるメンバーはっ!!
なにげにYouTube見て回ってたら「この曲いいな!」ってなって、この謎コード進行とテンポの曲を作って演奏してる人たちは只者じゃないべ・・・と思って調べたら、本当に只者じゃなさ過ぎておったまげーです。
学歴や経歴で音楽を聞いているわけではない。
音大出ても詰まんない曲しかかけないヤツなんて五万と居るし、中卒でもすんばらしい曲を書く人だって山のように・・・とは言わないけれど確かに居る。
でも、奇をてらったコード進行とか、転調多用とか、 テンポを何回も変えていくとか、そういう要素がいくつも組み込まれた曲をきちんと纏め上げるのって、天才的なセンスを持っているか卓越した知識と技量がないとできないと思うんですよねぇ。
ところで、この曲2016年のライブ告知動画を見ると「東京スカイツリー」ってタイトルだったみたいですね。
たしかに、初見の時は「スカイツリー激推しやんw」と思ったもんで素直な曲名ですよね。
でもなんかこの曲を「スカイツリー激推しソング」(なんじゃそれ) にしちゃうにはちと勿体無すぎる感じがあるし、何回も聞くうちにスカイツリーなんてどうでも良くなってくるので(それもどうなん)「パパパ!」の方が私は好きです。
・・・何の話やねん。
あ、ちなみにPVに出演されている女性は畝莉菜(せりな)さんというタレントさんだそうで。
そして、1:56~に出てくるショートカットの方が小田朋美さんで、メガネをかけた方がリーダーの小西遼さんです。
古川本舗の「魔法 feat.ちょまいよ」
2012年発売のアルバム「ガールフレンド・フロム・キョウト」収録。
古川本舗さんは、2009年からVOCALOID楽曲をメインに活動されていましたが、CDではボカロではなくボーカルを招いて(一部自分でも歌唱して)います。
今回のボーカル、ちょまいよさんはニコニコ動画の歌ってみたカテゴリーで主に活動するいわゆる「歌い手」さんです。「抱きしめたトゥナイト」という別名もお持ちです。
なんで2つも動画貼ってんねん!と思われた方も居るかもしれませんがこの曲、実はMVが2パターンありYOUTUBEとニコニコでそれぞれ視聴することが出来ます。
YOUTUBE版が「a faulty day.ver」ニコニコ版が「a Perfect day.ver」です。
独特の雰囲気をもつMVの監督は半崎信朗さん。Mr.childrenのMVやライブ映像を手がけていることで有名な方だそうです。
PVに00:48ごろに映し出される「see」「more」「glass」がキーワードになっていて、J・D・サリンジャーの小説「A Perfect Day for Bananafish」(邦題:バナナフィッシュにうってつけの日)という作品がモチーフになっているんだとか。
残念ながら未だその作品は読んでいないのでそのあたりの詳しい解説は出来そうにないのですが(っていうかいつもしてないだろ!)ウィキペディアによると「唐突な自殺で幕を下ろす結末」で原因は「兵役の経験による神経衰弱が暗示」されているんだそうです。 引用元
顔が無い描写とか、美味しくなさそうな食事っていうのが空っぽで生きる気力が無い状態を表しているんですかね?
「君の声が呼ぶ方へ 踵を浮かしてさ」というのは天国にいる大切な人の下へ向かおうとしているんでしょうか。
それにしても、perfect day(完全な日)な方が拳銃で、faulty day(不完全な日)なほうがバナナっていうのが切ない。
そしてこの世界観を邪魔せず、力の抜けたような歌声をのせるちょまいよさんは流石だなー。